CRAの離職率とその理由【激務は本当!?リアルな内部情報を公開】

就活生向け記事
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DENKO-SEKKA04

こんにちは!DENKO-SEKKA04です!

こちらの記事は

  • CRAの離職率って本当のところどうなの?
  • CRAの仕事でしんどいのはどんな所?
  • 経験者がしっている内部事情を教えて欲しい!

と疑問をかかえている方の悩みを解決できる記事になっております!

 

どんなお仕事でもそうですが、自分が目指す職業の、「離職率」って気になりますよね。

離職率はその職業のバロメーターの一つでありますし、欲しいのは「どこにでもある情報」ではなく、「内部者だからこそ知っている本当の情報」ではないでしょうか。

 

この記事ではCROで働く現役CRA(臨床開発モニター)の僕だからこそ知っている、「CRAの離職率とその理由」についてまとめてみました。

 

なお当記事の内容は、これからCRAを目指す方(特に就活生の方)からしたら、CRAという職種にマイナスイメージを持たれるかもしれませんが、ビビらせたい訳でもなく、マイナスプロモーションをしたい訳でもありません。

ビジネスである以上、どんなお仕事にもその仕事なりの大変さがあります。

特にCRAはまだまだ世間的な認知度も低く、実状に沿った情報入手が難しいのが現状。

そこで、CRAを目指す方々には、CRAになる前となった後でのギャップを埋めるためにも、あえてCRAのマイナス的側面を知って頂ければと考え、リアルな情報をまとめてみました。

本記事の内容が、CRAを目指す方々のお役に立てれば嬉しいです!

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CRAの離職率

早速ですが気になるCRAの離職率。

色んな転職サイトなどにはCRO/CRAの特徴の一つとして、「離職率が低い!」と挙げられています。

 

ところが、CROで働く私からすると、

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本当か、それ!?むしろ転職率は高い業界なんじゃない!?

というのが本音。

もちろん会社にはよりますが、月に複数名が退職し、入れ替わりで中途さんも次々と入ってくるので離職率が「低い」とは言い切れないのではないかと思います。

なぜ、離職率が低いと言われている??

ではなぜ、離職率が低いと言われているのでしょうか。

 

企業側が提示する離職率は、社員全体で計算されることが多いです。

新入社員~ベテラン勢まで含めてたすべての社員を対象として計算するわけです。

そうすると、必然的に分母が大きくなり、結果として数字(離職率)は下がります。

会社説明会や転職サイトで掲載されている数字は恐らくこちらの計算方法のため、離職率が実際よりも低く産出されているものと思われます。

参考にしたいのは入社3~5年後の離職率

CRO/CRAに入りたいと思っている方々に参考にして頂きたいのは入社3~5年後の離職率

前述の全体の離職率だとどうしても数字が下がるので、入社して比較的若手と呼ばれる間の離職率を参考にするのが一番いいのかなと個人的は思います。

いわゆるホワイト企業は、新入社員に対する教育制度や、社員同士の関係も良好であることから、入社3~5年後の離職率が低くなると言われています。

 

実際の数字はと言うと、個人的な感覚にはなりますが、CROのCRAの場合、

  • 入社3年後の離職率:35%前後
  • 入社5年後の離職率:50%前後

といったところでしょうか。

(実際に私の同期や、中途社員で離職されていった方々を数えてみたら上記数字になりました。)

 

入社3年後の離職率は一般的に30%と言われているため、平均よりも若干高い数字。

また、5年後には約半数の離職率となりました。

新卒の方であったら同期が5年後には半数になっているイメージになります。

そう考えると離職率が高いイメージがつくのではないでしょうか。

CRAの離職原因

実際の離職率が分かったところで、気になるのがその理由ですよね。

私が考える、CRAの離職/退職理由として多いのが以下4つ。

  1. 働きすぎてボロボロに・・・
  2. 年収UP/キャリアアップのため
  3. ライフステージに合わせたキャリア活動
  4. 試験アサインに不満・不安を感じて

順番にご紹介していきますね。

◆働きすぎてボロボロに・・・

見出しの通り、過労によりCRAを辞めてしまうパターンです。

 

CRAは治験を進めるために、関係各所の多くの人と接します。

自分と気が合う人がたくさんいればいいですが、中には合わない人もいるのが社会。

そのうえ、CRAは医療機関と製薬会社の板挟みになるため、常日頃から気苦労が絶えないことも。

自分で上手にストレス発散できればいいですが、忙しさに加えて人間関係のストレスが溜まりにたまって、もう無理~!となってしまうんですよね。

 

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どのお仕事でもストレスは付き物ではありますが、CRAの適性の一つに「ストレス耐性」がよく挙げられるは、こういった背景があるからななんだと思います。

◆年収UP/キャリアアップのため

会社の給料に不満を感じて転職するケースです。

 

実はCRO業界では、他社のCROへ転職することで給料が大幅にUPすることがあります。

特に内資系→外資系企業は顕著で、転職して年収が100~200万あがる場合も

CRA経験者は業務の即戦力になるため、前職場よりも好条件な給料を提示されることが多いためです。

 

同じ職種・仕事をするならやっぱり給料が高い会社で働きたいですよね。

そのため、年収UPを目的として転職される方が多いのです。

もし内資系CROと外資系CROで迷っている場合は、ひとまず内資系CROに入社し、CRAとしてモニタリング業務や英語力の経験を十分に積んだうえで、外資系CROへの転職をするといったキャリアプランも一つの考え方かもしれませんね。
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CRO→CROに転職する以外にも、CRO→製薬会社に転職される方もいます。こちらは、年収UPのことは勿論、自身のCRO経験を活かしたキャリアップですね。

◆ライフステージに合わせたキャリア活動

こちらは主に女性CRAの方。

結婚や出産を機にCRA職から離れるといった理由になります。

 

CRAはやはり外勤も多く連泊になることもしばしばあるため、旦那さんの理解が得られずなくなくご退職になった方々も何名かいらっしゃいました。

結婚後は必ず家にいて欲しい!という考えの旦那さんの場合は、CRAとして働き続けるのは難しいかもしれませんね。

 

ただCROの場合、結婚や出産後も女性が働きやすい環境が整えられているところが多いです。

そのため、CRAはやめても部署を変えてアシスタントとして働く方や、お子さんが大きくなってから再度CRAとして働く方もいらっしゃいます。

 

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女性に優しいCROの制度や環境については以下記事に書いているので是非ご参考くださいね。

◆試験アサインに不満・不安を感じて

少数派ですが、この理由もちらほらと聞きます。

 

「試験アサイン」というのは、「担当する試験に配属される」こと。

アサインされれば担当施設を持って、CRAとしてモニタリング活動をすることができます。

アサイン関係が退職理由になるのは主に2つあります。

  1. 希望する試験にアサインされない
  2. そもそも試験にアサインされない

希望する試験にアサインされない

試験へのアサインは試験の難易度やその時のリソース(人材配置)状況などを加味した上で、部長であったり課長といった管理職の方々が決定することが多いです。

 

そのため、

私はオンコロジー試験の経験を積んでみたい!

と思ってても、管理職の判断がNOであれば希望する試験を担当することは出来ません。

 

もちろん、上司に自分の希望を伝え、ある程度考慮してもらうことは可能かもしれませんが、希望通りにアサインが決まることは難しいのが現状。CRAの個人的判断では試験にアサインは出来ないのです。。。

 

自身のCRAスキルが未熟な時は「まだ仕方ないかな・・・」と思えますが、経験も積んできているのに希望する疾患・領域の治験を行えないのはかなりストレスになります。

治験は2~5年単位でのプロジェクトになるため、一度アサインされればなかなか抜けづらくなりますしね。

自分の要求が通らないのであれば、別の会社で挑戦しよう!ということで転職される訳です。

そもそも試験にアサインされない

これは完全に会社の責任かなと思います。

 

会社が従業員の数に見合う規模数の治験を受託できないと、CRAは試験にアサインされません。
(会社としてはアサインさせたいのですが、そもそも案件がないのでしたくてもできない状態。)

CRAは試験にアサインされて初めてモニタリング業務が行えます。アサインされないと、出張したり、施設手続きしたり、SDVしたりと実際の業務経験を積むことができないのです。

 

つまり、いくら自分が

経験ばりばり積んで誰よりもイケてるCRAなりたい!

と思ってても、お仕事がないから経験を積むことができないという何とも悲しい現実。

また、試験にアサインされないと、CRAとしての仕事は少なく暇な毎日を過ごすことになります。

 

  • このままアサインされないならばいっそ別CROに転職すべき!?
  • 現時点でこんなに受託できる治験が少ないなら、将来ももっとやばいんじゃない!?

といった点から転職される方もいらっしゃいます。

DENKO-SEKKA04

アサインに関する記事はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

最後に

以上、当事者が教えるCRAの離職率とその理由でした!

いかがだったでしょうか。

 

上記紹介の通り、CRAは離職率がある程度高い職種と言えるかもしれませんが、一方でやりがいも非常にあるお仕事!

今回は離職率という若干マイナス面にフォーカスした記事となりましたが、今後はまたCRAのプラス面も是非記事にしていきたいと思います。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

また、次回の記事で!

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