
こんにちは!DENKO-SEKKA04です!
今回は相互企画第2弾!
チクチクさんの質問箱に届いた上記質問について、製薬界隈のブロガー達が自身の仕事について徹底解説しちゃいます!
チクチク@お薬ブログ さん
ざつ_4年目MSL_CROとMR経験者@柏の葉@わんこLOVE さん
メディ太@製薬MR さん
皆様現役で働く製薬業界の猛者たちです。是非上記リンクから他職種のも見てみてくださいね!
さて、この記事では現役の臨床開発モニター(CRA)である私が、上記質問の回答として、「臨床開発モニターに求められる人材」をテーマに、厳選5つの人物像を紹介していきます!
よく就活サイトなんかでは、CRAには
- 高いコミュニケーション能力
- タフな精神力
- スケジュール管理能力 etc.
が大事!と紹介されています。
どれも大切なことですが、いわゆる一般的な内容が多く、なかなか「求められる人物像」をイメージしづらいところはありますよね。
本記事では現役の私だからこそ知りえる、現場で重宝される、もっと踏み込んだ人物像を紹介していきます。
是非最後まで読んで、ご自身がCRAに向いている人なのか、参考にしてみてくださいね。
臨床開発モニターに求められる人材【厳選5つ】
それでは早速私が考える、CRAに求められる人材|厳選5つを紹介!
- 戦略的に物事を考える人
- チームで物事を進めるのが好きな人
- 学び続けるのが苦でない、探求心がある人
- 他人に物事を教えるのが上手い人
- 理系の中でも「文系っぽいね」と言われる人
順番にみていきましょう!
戦略的に物事を考える人
「戦略的に物事を考える」と書くと少々難しく感じますが、言い換えるならば、チェスや将棋のように作戦を組み立てることが得意な人は、CRAに向いていると思います。
というのも治験は、製薬会社、CRO、SMO、施設などの数多くの人間がかかわって、新薬の開発というゴールに向かって進んでいく訳ですが、多くの人間が関わるからこそ、それぞれの意見が一致しないことがよくあるのです。
また、チェスや将棋と同様に、治験にもルールがありますが、ルールから外れてしまうような問題が、治験中に発生することもあります。
そういった際に、CRAは治験を円滑に進めるために、「発生した問題に対して、どういった対策(行動)を実施していくのか」を考える必要があります。
- 発生した問題の根本原因は何か
- 誰の協力を得たら問題が解決するのか
- 誰にどんな根回しが必要か
- どんな伝え方で相手を納得させるか
- 問題の最適な落とし所はどこか
問題に対して、定められたルールやリソースの中で、いかに問題解決を行える最適解を導くのか。
チェスや将棋のように、自分が直面する状況に応じて、適切な作戦を立てることができる方は、CRAに向いているといえるでしょう。

囲碁や将棋、チェスなどの、作戦や戦略を考えるゲームが好きな方は向いているかもしれませんね。
チームで物事を進めるのが好きな人
CRAは個人プレーより、圧倒的にチームプレーでのパフォーマンスが重要な仕事です。
というのも、治験は多くの関係者が携わっておこなわれます。
具体例を挙げてみると、
<施設側>
- 責任医師、分担医師
- 治験協力者(看護師、薬剤師、検査技師 etc.)
- 治験事務局
- IRB事務局
- CRC
- ベンダー関連
<社内>
- モニタリングリーダー(プロジェクトリーダー)
- 先輩CRA、後輩CRA
- QC担当者
- DM担当者
などなど、上記はほんの一例で、数多くの人の協力で治験は進んでいきます。
そんな中で自己中心的な仕事を進めては、関係者との信頼関係も構築できませんし、治験を成功へと導くことはできません。
お互いの立場を尊重しあいながら、協力しあうことが重要なので、チームワークの重要さや難しさなどを今までの人生経験から学んでいるかは、面接でもよく聞かれるところです。
関連記事:CRO/CRAの面接で聞かれる質問内容!【経験談を徹底公開】
また、チームワークは社内的にもとっても大事。
自分の担当施設での問題をチームメンバーに共有したり、後輩CRAを育てたり、施設との協力だけでなく、社内でいかにチームメンバーと協力できるかという点もポイントになります。

個人の結果も大切ですが、チームの為に行動できる人は、きっと重宝されると思いますよ!
学び続けるのが苦でない、探求心がある人
CRO-CRAであれば、色々な治験を担当するので、新しい治験を始める際は、全く無知の疾患領域や薬を担当することも。
もちろん、医師と疾患や薬に関するディスカッションもするため、豊富な医療知識が求められます。
また、医療知識や治験に関するレギュラトリー(規制)関連の情報は、毎日変化していくので、常に情報のアップデートを適切に行っていくことが大事です。

- 色々な疾患/薬を勉強したい!
- 新しい知識を知れることはとても楽しから好き!
- 気になったことはとことん調べちゃう!
みたいな人は、常日頃から変化が激しい環境でも、学び続ける姿勢があることから、適切な人材といえるのではないでしょうか。

近頃はグローバル試験の増加に伴い、英語力向上に力を入れているCRAも多いです。現状に満足せず、自ら情報を取り、学んでいく姿勢・探求心が大切ですね。
他人に物事を教えるのが上手い人
こちらは社内的なスキルにはなりますが、他人に物事を上手に教えれる人はとても重宝されます。
というのも、CROは製薬会社のように、何か医薬品や医療機器などの商品を売っているのではなく、あくまでもモニタリングという「サービス」で収益をあげています。
実際に、サービスを作り出すのは現場で働くCRAであって、CRAの品質(端的にいえば仕事ができるかできないか)で、モニタリングの品質=サービスの品質が変わってきます。
そのため、良いサービスを作り上げるには、良いCRAを育て上げるための教育が重要に。
そこで、「適切な教育を施せる社員」はとても貴重な人材になるというわけです。
とはいえ、他人に技術や考え方を上手に教えるのはとても難しいもの。
バイトで新しく入ってきた後輩に、

- いくら教えてもうまく覚えてくれない
- 自分がやってほしいことをやってくれない
等々、学生の方でも何かしらの形で「教える」ことの難しさを経験されていると思います。
だからこそ、他人に物事を
- 相手が理解しやすいように教えられる人
- 抽象的イメージを言語化して伝えるのが上手な人
- 相手の不明点をピックアップして解決に導いてあげる人
は会社にとって、とても貴重な人材になるのです。

教えるのが上手い人はみなさん、家庭教師のバイト経験があるっていう方が多い印象です。家庭教師のバイト経験から、「教える」技術を身に着けているのかもしれませんね。
理系の中でも「文系っぽいね」と言われる人
最後に完全な私見の紹介ですみません。笑
でもこれ、あながち間違いじゃないと思うんです。
まず、CRAを文系・理系の出身でみてみると、圧倒的に理系が多いのが事実。(関連記事はこちら)
ただし理系が多いとはいえ、CRAはコミュニケーション能力がある程度高くないとつとまらないため、理系の中でも「他人とのコミュニケーションが楽しい!」「集団で行動するのが好き!」といった、文系っぽさがある方が多い印象です。
(決して理系がコミュニケーションが苦手といっている訳ではなく、文系はコミュニケーション能力高そうという私見に基づいた解釈です💦)
ちなみに、こちらも完全に主観ですが、CRAは「コミュニケーションお化け」とかよく周りから思われがちですが、全くそんなことはありません。
コミュニケーションをとるのは好きですが、基本的にみんな人見知りです。笑
みずしらずの人にいきなり話かけて、仲良くなれるような本物のコミュニケーションお化けは、どちらかというとMRさんや営業さんに多いのかなと。笑

もちろん、CRAの中にも猛者がいたりしますが、私含めて周りのCRAは、人見知りだけどコミュニケーションは大好き!という方が多い気がします。
最後に
私見とはなりますが、「臨床開発モニターに向いている人」のご紹介でした!
いかがだったでしょうか。
だいぶ抽象的な紹介にはなりましたが、もしご自身の性格にあてはまる所があれば、是非ES・面接で存分にアピールするといいかもしれませんね!

以下の記事ではCRAに必要なスキルも紹介してます。是非こちらもご覧くださいね!
【関連記事】【現役CRAが解説】CRAに必要な能力・スキル 厳選5つを紹介!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
それでは、次回の記事で!
コメント