
こんにちは!DENKO-SEKKA04です!
こちらの記事は

- CROって始めて聞いたけど、臨床開発する会社なんでしょ?
- これから就活があるんだけど、CROって何をしているんだろう。
- CROへ転職したいけど、そもそもCROについて詳しく知りたいな。
と疑問をかかえている方の悩みを解決できる記事になっております!
というのも、作者である私は、CRO(臨床開発業務受託機関)に勤める現役CRA。現役CRAである私が、実際に働いているからこそ知っている、重要な情報が盛りだくさんです。
「CRO」という言葉を聞いたことない超初心者でもわかるよう、なるべく丁寧かつイメージできる解説にしました。
この記事を読み終えることで、「CRO」について理解を深め、周りと一歩差がつけられますよ!
CROとは!?どんな企業!?
早速ですが、なかなか聞き慣れない単語、「CRO」について解説していきますね。
正式名称
CROは「Contract Research Organization」の略称。
日本語だと、「医薬品開発業務受託機関」なんて言われます。
「医薬品開発受託業務受託機関」とあるように、CROは、「製薬会社が医薬品開発のために実施する治験業務を受託・代行する企業・機関」のこと。

「食品メーカー」や「ゼネコン」みたいな感じで、「特定のサービスを提供している会社・業界のことを示す言葉」といえばイメージしやすいでしょうか。
CROの存在意義
一応CROがどんな企業か前述しましたが、1文ではよくわからないかと思います。笑
なぜCROという会社が生まれ、必要とされているんでしょうか??
ここで踏み込んで説明していきますね!
新薬の開発には治験をしないといけない
例えば、製薬会社が新しい薬を開発した場合、新薬として世の中に売り出すためには、「治験」をしないといけません。
治験がないと、有効性・副作用が確認されないまま使われてしまうので、
持病との相互作用で、

- 副作用が発生してしまった!!!
- もともとの病気が悪化してしまった!!!
といった悲劇が起きてしまう可能性があります。(最悪のパターンとして患者さんがお亡くなりになる可能性も否定できません。)
おお、こわいこわい。。。
治験ってとっても大変
そんなことから、新薬の効果・効能はしっかりと「治験」で検証しないといけません!!
もちろん、人の命に係わることですから、たくさんの法律・省令を守って、細かな手順・手続きのもとに、適切に実施する必要があります。(データの改ざんなんてもってのほかです!!)
実はこの治験を実施するにはエグイほどの時間・お金・労力がかかります。
開発する薬によっては、その治験特有の経験・知識が必要なことも。
良い薬を作れたとしても治験が上手くいかなきゃ、ボツ。試合終了です。
ここで登場CRO!!!
だからこそ治験はしっかりやらないといけませんが、製薬会社やベンチャー企業がせっかく新薬を開発したとしても

- 治験するお金あんまないなあ。安く費用を抑えられないかな。
- 治験が上手くいかなかったらどうしよう。。。
- 良い薬が出来たけど治験のやり方が分かんない!!
こんな悩みで治験が出来ないかもしれません。
そんな時、助けになるのがCRO!!

- 弊社で治験業務を代行します!
- できる限り安い費用で治験を実施します!!
- 今までたくさんの治験経験があるので、お悩み事は任せてください
治験業務を専門とするCROだからこそ、製薬会社のサポートをすることができます。
治験のお仕事を委託してもらって、製薬会社の代わりとして治験を実施する。

CROは主に製薬会社をお客さんとして、治験業務を代行するサービス会社なんですね。
CROの企業数と歴史
CRO協会のHPを確認すると、正会員は15社・賛助会員は30社とのこと。
協会に所属していないCROもあると考えられますが、国内では約50社ちかくあるようです。
参考サイト:一般社団法人 日本CRO協会
とても数が少ないように思われますが、それもそのはず。
実は、国内でCROが初めてできたのは1980年代と言われています。
老舗の店・企業と比べたら、まだまだCROは若者。その分、今後の成長が期待される業種の一つでもあります。
CROの特徴
一言にCROといっても、会社ごとに色んな特徴をもっています。
例えば、

- 弊社はがん試験の経験が豊富で、がんならお任せ!
- 英語堪能な社員がたくさんいるので、グローバル試験でも余裕!
- 弊社は薬の開発~販売まで全部サポートできます!
- 経験少ないですが、その分費用安くしまっせ!!
など、それぞれの会社が特色を武器に売りだしています。
どの業界の会社にも得手不得手があるように、CROにもそういった会社ごとの差別化があります。
「CROに就職/転職したい!」という方は、そのCROが他社と比較してどんな特徴を持っているか?という点について、着眼してみるといいかもですね!

面接時になぜうちを選んだの?という質問に明確に答えられるようになりますよ。
CRAとは違うの??
これよく聞かれる質問です。なんせ一文字違いですからね。
CRAは、「Clinical Research Associate」の略称で通称「モニター」って呼ばれます。
両者の違いをざっくりいうと、
CRAは「治験に関する業務を行う職種・実務担当者」のこと。
もちろん、治験に関する業務を行う職種はたくさん種類があるので、その中の一つにCRAがあります。

CROは「会社・業界」、CRAは「職種」を指すって覚えておけば大丈夫です!
※CRAに関する初歩的な解説はまた別途記事にしますね。
番外編:なんでCROは有名じゃないの??
CROはいわゆるB to Bの会社になります。
B to Cではないため、CMやネットで大々的にアピールしなくてもいいんです。
なので、一般の方には知られていないのが現状。
逆に、「CRO!?知ってるよ!」なんて方がいれば、たぶん同業者かリクルート関係の方。笑
「臨床開発」って言葉だけはなんだか華やかでカッコイイ感じですが、なかなか日の目に当たらない、縁の下の力持ちのような存在ですね。
参考記事
CRO・CRAへ興味がある方は下記記事も是非あわせて読んでみてくださいね!




最後に
CROをテーマとして超初心者向にまとめてみました。いかがだったでしょうか。
普段みなさんの目に留まることはない企業ですが、新薬の臨床開発には今や欠かせない、製薬会社のパートナーと言われています!!
CROに興味を抱く方の参考になれば幸いです!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また、次回の記事で!
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